※5分34秒あたりからファミリの説明です。
今まで2次元のCADしか使ったことがないという方で、これからBIMをやっていこうと思っている方へ。
BIMのRevitでよく聞く「ファミリ」が何か分からないという方はいらっしゃいますか。
本記事ではRevitのファミリを解説します。
※私もRevitをやる前はファミリが何か分かりませんでした。
1.Revitのファミリとは
1-1ファミリとは
1-2 3種類のファミリについて
2.おわりに
この記事は、日本BIM普及センターの山形雄次郎先生のAutodesk Revit ではじめるBIM実践入門を参考に、自分で実践して学んで気づいた点を記しています。
とても分かりやすい本で、愛用している方も多くいらっしゃいますので、初心者の方におすすめです。
それではいってみましょう。
1.Revitのファミリとは
1-1ファミリとは
Revitのファミリとは、Revitで建築モデルを作る際の「部品」のことです。
壁、柱、窓、ドアなどの主要な部品から、通り芯、レベル、文字、寸法まで、さまざまなものがあります。
これらの部品には「情報」が入っており、色、材質、数量、価格などを入れることができます。
2次元のCADでは線を1本1本書いて、それに文字や寸法を追加して図面を表現してきました。
BIMのRevitでは、部品であるファミリを組み立てて建築モデルを作成し、そのモデルを任意の位置で切断し(平面図ならモデルを水平に切断)、文字や寸法を追加して図面を表現します。
私がイメージしているのはおもちゃの「レゴ」です。
レゴのブロックがファミリのイメージで、このブロックに情報が入っていると考えると分かりやすいと思います。
2次元のCADとは、図面の書き方が根本的に違うので、2次元CADに慣れている方は注意が必要です。
1-2 3種類のファミリについて
ファミリにはシステムファミリ、インプレイスファミリ、読み込み可能ファミリの3つの種類があります。
①システムファミリ
システムファミリとは、Revitに元々組み込まれている基本的なファミリで、壁、床、屋根、天井、階段などが該当します。
基本的には画面上部のリボンに出ているコマンドです。
※違うものもあります。
②インプレイスファミリ
インプレイスファミリとは、Revitのプロジェクトファイル内で個別に作成するファミリのことです。
形状を自由に作ることができるので、複雑な形状はこちらで表現します。
壁の装飾や、屋根の装飾、水切りなどの細かい形状も作ることができます。
その建物固有のデザインなどはインプレイスファミリで作成し、どの建物でも使える一般的なものは以下で説明する読み込み可能ファミリで作っておきます。
③読み込み可能ファミリ
読み込み可能ファミリとは、ファミリを個別で作成し、それをプロジェクトファイルにロードして使用するファミリのことです。
柱、梁、窓、ドア、家具、設備機器などが該当します。
サッシやドア、設備などの建材メーカーが自社の商品のファミリを作り、それを読み込んで使用するのがイメージしやすいかと思います。
2次元のCADで、メーカーがDXFなどのデータを提供しているのと同様です。
まだまだメーカーのファミリは少ないですが、今後は増えていくと思います。
<挿入タブ>→<ファミリをロード>をクリックすると、ボックスが立ち上がります。
ここで出てくるのが読み込み可能ファミリです。
このファミリは、オートデスクであらかじめ用意されていますが、自分で作成することもできるので、必要なファミリがない場合、作成します。
ファミリを0から作成するには一定の技術が必要で、それだけで1冊の参考書があるくらいです。
Revitの本おすすめ3冊(BIM)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
よく聞くファミリですが、Revitでモデルを作成するために必要不可欠なもので、ファミリがすべてといっても過言ではありません。
このファミリは奥が深くて完全に理解するには勉強が必要です。
ファミリについても動画・ブログで解説していくので、一緒に覚えていきましょう。
✅Revitをまだ体験されていない方はこちらもご覧ください。
Revitの購入方法を解説します
✅YouTubeで、Revitを学ぶチャンネルを運営しています。
一緒に学んでいきましょう。
https://www.youtube.com/channel/UCdNJGZIifFj6fS1drcgMsZg
✅参考書
Autodesk Revit ではじめるBIM実践入門
山形雄次郎 著