今まで2次元のCADを使ってきて、これからBIMを学ぼうと思っている方へ。
Revitの図面の印刷方法を知りたいですか?
AutoCADの印刷画面とは結構違うので戸惑う方も多いと思います。
本記事では印刷してPDF化の方法、また紙に印刷する方法を解説します。
1.Revitで図面を印刷する方法
1-1.印刷してPDFファイルを作成します
1-2.実際に紙に印刷してスケールを確認します
2.おわりに
この記事は、日本BIM普及センターの山形雄次郎先生のAutodesk Revit ではじめるBIM実践入門を参考に、自分で実践して学んで気づいた点を記しています。
とても分かりやすい本で、愛用している方も多くいらっしゃいますので、初心者の方におすすめです。
それではいってみましょう。
1.Revitで図面を印刷する方法
1-1.印刷してPDFファイルを作成します
印刷画面にいく方法は2通りあります。
1つ目は、<ファイル>→<印刷>です。
2つ目は、キーボードの「Ctrl+P」です。
「出力」ボックスが立ち上がります。
「名前」でプリンタを選択します。
今回はPDFに直接したいので、以下のようなソフトをあらかじめインストールしておきます。
・CutePDF Writer(フリーソフト)
・Primo PDF(フリーソフト)
・Microsoft Print to PDF(Windowsにデフォルトで入っているソフト)
次に出力範囲を確認しましょう。
一番上の「現在のウィンドウ」にチェックを入れて、プレビューします。
現在開いているビューやシートをプレビュー表示します。
先ほどの出力ボックス画面に戻りたい場合は、左上の「印刷」をクリックします。
Escキーや右上にある「閉じる」を押すと、出力ボックスが閉じられてしまうので注意です。
次に、出力範囲の「現在のウィンドウの表示部分」にチェックを入れて、プレビューします。
現在開いているビューで表示されている部分だけをプレビュー表示します。
次に、出力範囲の「選択されたビュー/シート」にチェックを入れます。
するとプレビューは押せなくなってしまうのですが、代わりに「選択」がクリックできるようになるので、そちらをクリックします。
「ビュー/シート セット」ボックスが立ち上がります。
下には現在作成されているすべてのビューとシートが表示されているので、印刷したいビューやシートに✅を入れます。
※下の「表示」部分の✅を外すと、ビューのみ、シートのみの表示に切り替わるので、見やすくなります。
※設定した内容を「名前を付けて保存」することができます。
保存しておくと、次回から「名前」のところで選択できます。
たくさんのビューやシートに✅を入れた場合などに便利な機能ですね。
今回は「A02-付近見取図・配置図」というシートに✅を入れて、OKします。
次に「ファイル」を確認します。
上にチェックを入れると、先ほどの「ビュー/シート セット」ボックスで、複数のビュー/シートを選択した場合、PDFを1つのファイルに統合します。
一方、下にチェックを入れると、選択したビュー/シートごとにPDFがバラバラのファイルになって生成されます。
次に「設定」をクリックします。
「出力設定」ボックスが立ち上がります。
上から、用紙サイズ、中心を選択します。
ズームの「ページに合わせる」では、スケールにこだわらずにページに合わせて印刷します。
「ズーム」にチェックを入れると100%と出ますが、この状態でビューで設定しているスケールに合います。
(2倍のスケールにしたい場合は200%にして調整します)
次に右欄の説明ですが、「向き」で縦向きか横向きか設定します。
その下の「陰線処理のビュー」で、ベクター処理かラスター処理を選択します。
図面の場合はベクター処理で問題ありませんが、特殊なグラフィック効果を加える際はラスター処理を選択します。
その下の「外観」ではカラーを選択します。カラー、モノクロ、グレースケールから選びます。
一番下の項目は「オプション」になっています。
参照面を印刷する/しない、トリミング境界を印刷する/しないなどを選択しますが、
デフォルトで✅されている項目のままで基本は問題ないと思います。
出力設定ができたらこのままOKしてもいいのですが、この内容を保存できるので紹介します。
①名前を付けて保存
②名前を付ける
③次回から、保存した設定を選択できる
すべての設定ができたので、OKをクリックすると「出力」ボックスに戻ります。
「出力」ボックスでもOKし、印刷します。
今回はPDFなので、ファイル保存の場所、ファイル名を入力して保存します。
PDF化することができました。
1-2.実際に紙に印刷してスケールを確認します。
次に実際に紙に印刷してみます。
こちらのシートを印刷します。
<ファイル>→<印刷>か、Ctrl+Pで「出力」ボックスを開きます。
名前で印刷するプリンタを選択、出力範囲は「現在のウィンドウ」を選択します。
右下の「設定」をクリックします。
「出力設定」ボックスでは、先ほど名前を付けて保存した「PDF A3」を選択してOKします。
「出力」ボックスに戻りますので、そちらでもOKし、印刷します。
スケールが合った状態で印刷することができました。
※A4サイズで印刷する方法も動画で解説していますので、気になる方は動画をチェックしてみてください。
2.おわりに
いかがでしたでしょうか。
AutoCADと似ているようで全然違う内容だったと思います。
RevitではAutoCADの印刷画面であった「直前の印刷」という便利なコマンドがなくなっています。
一瞬不便に思いましたが、自動的に直前の設定内容になっているので、とても便利になっています。
印刷は基本中の基本なので、少しずつ慣れて覚えていきましょう!
✅Revitをまだ体験されていない方はこちらもご覧ください。
Revitの購入方法を解説します
✅YouTubeで、Revitを学ぶチャンネルを運営しています。
一緒に学んでいきましょう。
https://www.youtube.com/channel/UCdNJGZIifFj6fS1drcgMsZg
✅参考書
Autodesk Revit ではじめるBIM実践入門
山形雄次郎 著