今まで2次元のCADしか使ったことがないという方で、これからBIMをやっていこうと思っている方へ。
最近よく耳にするRevitの基本的な使い方を知りたいですか?
本記事ではRevitの基本的な使い方で、以下の内容について解説します。
1.Revitの基本の使い方③
1-1円を作成
1-2回転
1-3移動
1-4コピー
1-5トリム・延長
2.仮寸法の文字の大きさの変更
3.おわりに
この記事は、日本BIM普及センターの山形雄次郎先生のAutodesk Revit ではじめるBIM実践入門を参考に、自分で実践して学んで気づいた点を記しています。
とても分かりやすい本なので、まだ購入されていない方は、購入してみてはいかがでしょうか?
それではいってみましょう。
1.Revitの基本の使い方③
1-1円を作成
作業をするため、まずは「製図ビュー」を立上げます。
<表示タブ>→<製図ビュー>→ビューの名前とスケールを設定します。
円の書き方は、<注釈タブ>→<詳細線分>→<描画パネルで円を選択>を選択します。
次に作業エリアの任意の点でクリックします。これが中点になります。
半径の大きさのガイドが出るので、作成したい半径のところで2点目をクリックします。
※2点目をクリックする前に、キーボードで数字を打てば、半径を指定することもできます。
1-2回転
オブジェクトの回転は、<回転したいオブジェクトを選択>→<修正タブ>→<回転>を選択します。
そうすると、基点がでます。(青丸)
この青丸の基点は、ドラッグすることで、変更することができます。
この青丸を基点に、<1点目の角度をクリック>→<2点目の角度をクリック>すると、選択したオブジェクトを回転することができます。
※角度のガイドが出るので、任意の角度で2点目をクリックします。
※左上のオプションバーで、回転したものをコピーや、角度を指定することができます。
1-3移動
オブジェクトを移動する方法は3つあります。
①仮寸法に数字を入れて移動する方法
<移動したいオブジェクトを選択し、仮寸法をクリック>→任意の数字を入力
※仮寸法の押さえる位置は、仮寸法の青丸をドラッグして動かすことができます。
②移動コマンドで移動する方法
<移動したいオブジェクトを選択>→<修正タブ>→<移動>コマンドをクリックします。
次に、移動の基点としたい位置で1点目をクリック→移動先の位置を2点目クリック、で移動することができます。
※円の作成のときと同様、1点目をクリックしたあと、任意の数値を入力し、<Enter>でも移動することができます。
③オブジェクトをドラッグして移動する方法
<移動したいオブジェクトを選択>→オブジェクト上にカーソルを合わせると、十字マークがでます。
この状態でドラッグすると移動することができます。
1-4コピー
コピーの方法は2つあります。
①コピーコマンドでコピーする方法
<コピーしたいオブジェクトを選択>→<修正タブ>→<コピー>
あとは移動のときと同じですが、<基点を1点目クリック>→<コピーしたい位置で2点目をクリック>でコピーすることができます。
※移動のときと同様、1点目をクリックしたあと、任意の数値を入力し、<Enter>でもコピーすることができます。
②Ctrl+ドラッグでコピーする方法
<コピーしたいオブジェクトを選択>→オブジェクト上にカーソルを合わせ、<Ctrl+ドラッグ>でコピーすることができます。
エクセルと同じ動作なので、分かりやすいです。
1-5トリム・延長
2次元のAutoCADでは「トリム」と「延長」が別々のコマンドでしたが、Revitでは同じコマンドになっています。
3種類あるので解説していきます。(上の画像参照)
①一番右側のコマンドは、複数要素をトリム・延長します。
<修正タブ>→<複数要素をトリム・延長>
要素とは、壁や梁、線分のことをいいます。
トリム・延長したい目的に対して、複数の要素を一度にトリム・延長することができます。
②一方、真ん中のコマンドは、単一要素をトリム・延長します。
<修正タブ>→<単一要素をトリム・延長>
①では複数の要素を一度に選択できましたが、②は1つの要素をトリム・延長します。
③一番左側のコマンドは、コーナーへトリム・延長します。
<修正タブ>→<コーナーへトリム・延長>
これはAutoCADでいう「フィレット」のコマンドです。
要素と要素を順にクリックすると、その延長線上でコーナーが作成されます。
トリム・延長はとてもよく使うコマンドなので、ショートカットに入れておきたいですね。
トリム・延長のやり方ですが、まずはコマンドを選択します。
その状態で、
①どこまでトリム・延長したいか(目的)のラインをクリックします。
②トリムなら残す方をクリックします。(延長の場合は延長したい要素をクリックする)
③そうすると、目的のラインまでトリムされます。
2.仮寸法の文字の大きさの変更
Revitでは、線を書いたり円を書いたりといった何か作業をする際に、ガイドとなる寸法が出てきます。これを「仮寸法」といいます。
この仮寸法の「文字のサイズ」を変更する方法は、<ファイル>→<オプション>→<グラフィックス>で変更することができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、Revitの使い方③ということで、円、回転、移動、コピー、トリム・延長の操作方法をお伝えしました。
基本的な操作でよく使うコマンドなので、しっかりと覚えたいですね。
✅Revitをまだ体験されていない方はこちらのブログもご覧ください。
Revitの購入方法を解説します
✅YouTubeで、Revitを学ぶチャンネルを運営しています。
一緒に学んでいきましょう。
https://www.youtube.com/channel/UCdNJGZIifFj6fS1drcgMsZg
✅参考書
Autodesk Revit ではじめるBIM実践入門
山形雄次郎 著